プリズン・ブック・クラブ–コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

読みたい!

新聞の書評を目にしてからずっと「読みたい本」として心に残っていた本です。

著者はカナダ在住のジャーナリスト。
2011年から12年にかけてカナダ国内の刑務所2か所で開催された受刑者向け読書会にボランティアとして参加したときの経験を綴った書です。

著者は、麻薬の売人や殺人を犯した者もいる中に飛び込んでいって読書会に参加を承諾する。
読書会に参加している受刑者たちは課題本を読んで、月に一度集まってその本について語り合う。

新聞の書評では、アメリカの慈善活動家の本を取り上げた時のことが紹介されていました。
それは、北米中が感動の嵐になるほどの評判の本で、当時のオバマ大統領もこの活動に10万ドル寄付したことでも話題になりました。
読書会でも多くの人が感動をを口にする中で、グレアムという受刑者がこの本の矛盾点を指摘します。
6週間後にスキャンダルが明るみになって、本は虚偽や誇張に満ちていて、寄付金は流用されていた。。。

面白い!と思ったのは、考えの違う人の読後感を共通できるところ。
どんな本が読まれているのかなどは、レビューを読むとわかりますが、それでも読んでみたい!と、本のムシがムズムズするんです。
出版社:紀伊國屋書店
発売日:2016/08/29

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